知っトク軽貨物!元々は通信業界の言葉?!話題の「ラストワンマイル」って何?

竹内社長のブログをご覧の皆様こんにちわ^^
アシスタントのhirokoです!
皆さんは「ラストワンマイル」という言葉をご存じでしょうか?
業界にいる方は良く目にするかも知れませんが、なんとなくわかっているけど実のところ説明には自信ないかも..と、いう方々のために今回は「ラストワンマイル」事業についてお話ししていきたいと思います。

目次

そもそもラストワンマイルとは?                           

手始めに「ラストワンマイル」の言葉について学びましょう!
そもそもこのラストワンマイルという言葉は、インターネットの世界において、通信事業者さんが面倒を見てくれる最後(一番端っこ)の部分のことを言います。
言い方を変えると、インターネットをする際の、お家と最寄の電話局をつないでいる部分のこと

インターネットをする際、
お家から出た線が直接相手のコンピュータにつながっているわけではありません。
お家から出た線は、まず最寄りの中継地点(一般的には電話局)につながっています。
そこから、様々な回線を経由して、相手のコンピュータにつながっています。

そして、お家と最寄の中継地点の間を指す赤丸の部分が「ラストワンマイル」と呼ばれている部分です。
ラストなのは、あくまで通信事業者さんから見た場合であり、使う人から見れば最初の部分にあたるため「ファーストワンマイル」と呼ばれる場合もあります。

軽貨物における「ラストワンマイル」とは

Amazonや楽天が普及した現代では、インターネットで決済が済んだら、あとは商品が届くまで楽しみに待つだけ。
運送における「ラストワンマイル」とは、商品が最寄りの配送センターから顧客への配達地点まで移動する道のりのこと、つまり荷物の受け渡しまでの最後の区間を指します。

拡大するラストワンマイルの重要性

ラストワンマイルの重要性が必要とされる主な業種には、ECサイトを介した宅配やデリバリーフードサービス、通信販売などが該当します。
前述の通り、Amazonをはじめとしたインターネット通販はもともと利便性から需要が増し市場が拡大していますが、新型コロナウイルス対策で自宅にいる人が増えた近年ではさらに需要が拡大し、ラストワンマイルの重要性にも眼が向けられるようになりました。
配送元や居住地にもよりますが、大体の商品であれば注文した翌日、早ければ当日配達も可能な昨今。
より効率よく、ミス無く配達を行うためにラストワンマイルの最適化が重要なのです。

ラストワンマイルのデメリット                                                           

ラストワンマイルの意味についてご理解いただけたところで、消費者目線で使いやすくなった部分、それによってどんな問題が起こってしまうのか、さらに学んでいきましょう。

金銭面の負担

多くのネット通販では、他社ではなく自身の商品を購入してもらうため送料を無料にしたり、当日配送を掲げている企業が多く見受けられます。
安価な送料への対応、時間指定などに対応できる運送業者にも負担を強いることが多いので、送料以外にも人件費もかかり深刻な利益圧迫につながりかねません。

ドライバー不足

増加する宅配需要に応えるためには、ドライバーを増やす必要があります。
しかし、国内のドライバー事情は、高齢化と減少傾向が著しく、ニーズに合わせた手配が非常に困難な状況にあるのです。
Amazonでもデリバリープロバイダ―という地域密着型の運送業者と契約したり、個人の専用ドライバーを大々的に募集したりして、対応に追われているのが現状です。
人件費を削減するため、コンビニでの受け取りサービスを頼んでも、高額な委託金によって利益率は改善されません。
運送会社は人件費削減に注視するのでは無く、サービスや安心など付加価値を作り出すことが求められています。

不在時の再配達件数の増加

宅配の増加に比例して、再配達の件数も増加傾向にあります。
不在による再配達の確率も上がり平均20%、5件に1件は再配達されていると言われており、非常に深刻な問題となっています。
再配達は受け取り手には負担がなく無料で申請できるため、燃料費や時間などドライバーの負担ばかりが増え、低賃金による過剰労働、長時間労働という悪循環からなかなか脱却できない状況が常態化しているのです。

問題解決への取り組み                                                                     

ラストワンマイルを巡る問題はいずれも深刻でしたね。
だからこそ一刻も早く適切な課題解決策を講じる必要があり、業界では様々な戦略を講じています。その方法を具体的に見ていきましょう。

ITツールの導入

大手物流業者を中心に「輸配送管理システム(TMS=Transport Management System)」の導入が進められています。
専用のパッケージソフトやクラウドサービスにより、配送に関する様々なデータを一括管理し、配送ルートの決定、配車、積載計算、進捗管理、運賃や燃料の計算管理など、配送業務を総合的に管理、最適化するシステムです。
渋滞や事故といったリアルタイムの交通事情に合わせてAIが最適な配車ルートを割り出したり、GPSを使って配送状況を把握、ドライバーと直接連絡を取ったりもできるので、配送指示だけでなく体調把握も可能となります。
日報も自動作成されるため、残業時間や肉体的負担を減らすこともできるでしょう。
積載効率が上がれば、無駄な配車が削減でき、人件費や燃料費などのコストカットにも大いに役立ちます。

配送拠点の一本化と共同配送による業務改善

ラストワンマイルでは、物流拠点が多いことが問題視されています。
管理する倉庫の維持費や、拠点単位での配達によりドライバーの負担につながることなど、コスト面や待遇面で非効率的なのです。
そのため、配送拠点を一本化し、配達の効率化と倉庫のコスト削減を行うことが望まれます。
そこで活用されている方法が、複数の運送会社が共同で運搬する共同配送。
運送会社が複数体制で倉庫を共同管理し、共同で配送を行いコストを分担することで、配送業務における効率化を図っています。

様々な輸送手段の活用

佐川急便の「宅配メイト」、ヤマト運輸の「フィールドキャスト」のように、パートの主婦や学生などを雇って、自転車や台車で限られたエリアのみで配送するサービスもあります。
トラックやバんのように駐車場所を気にする必要がなく、小回りが利くうえ、土地勘もあり地域性を活かせるので、非常に効率よく配送業務が進みます。
また輸送ロボットやドローン、自動運転といった次世代型のハイテク機器を輸送手段として活用しようとする動きも活発化しています。
技術や法整備の面でまだ実験段階にあるものが多いですが、とくにドローン輸送については、法改正も進み、山間部や離島だけでなく、一部の有人地域での活用も始まろうとしています。

運送会社が提供するラストワンマイルサービス                 

大手をはじめとした各運送会社や通販会社は利便性向上のため、そして荷物の再配達を少なくするためにどのようなサービスを提供しているのでしょうか。
運送業界で話題を集めているラストワンマイルサービスをご紹介しましょう。

コンビニ配送

商品の配送先を近所のコンビニに指定することで、注文者の都合の良い時間、都合の良い場所で荷物を受け取れるラストワンマイルサービスです。
多くは24時間営業しており、受取先を店舗に指定すれば、夜中や早朝であっても荷物を受け取ることができます。

はこぽす

日本郵便と楽天が連携し2015年4月よりサービスを開始。
ゆうパックで発送された荷物を郵便局などに設置された専用のロッカーで受け取ることができます。

はじめは都内にある数か所の郵便局のみで試験的に実施されていましたが、好評を博しその後は楽天以外のインターネット通販でも利用できるようになりました。

Qual

メール便の受取人が不在でポストの中にも入らないと、わざわざ持ち帰って再配達をしなければなりませんでしたが、Quallではそんなメール便の再配達を少なくするため、Amazonがメーカーと共同で開発した大型郵便ポストのことで、戸建用と集合住宅用がそれぞれ個人向けに販売されています。

ヤマダ高速便

ヤマダ電機が提供しているラストワンマイルサービス。
ヤマダ電機のスタッフが直接お宅まで商品を届けてくれるサービス。
当日配送が前提となっており、運送会社への別途費用は不要。

ま と め

軽貨物をはじめとした運送業界での「ラストワンマイル」についてお話しさせていただきましたがいかかがだったでしょうか。
以外と身近な話題、問題であることが伝わったのではないでしょうか。

今後も配送各社は、様々な「ラストワンマイル」の取り組みが行われていくと思われます。
その中で、私たち消費者の利便性だけではなく、ドライバーの労働環境も担保されるかどうかというところも注目していきたいですね。

では、また次回のブログもお楽しみに!

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